マレーカレーの旅のハイライト、半日のカレーレッスンで伝授してもらったレシピを公開中!
「最高過ぎる旅をありがとう、みんな、povoさんPeachさん、感謝!!」
とかで終われば良かったのに、ここから謎の旅をおかわりしてしまうのが私という人間の爪の甘さというか、情けなさというか。
povo×Peach『世界青年電波隊員』募集キャンペーンの冒険報告です。
povo×Peach『世界青年電波隊員』マレーカレーの旅・2日目
Curry Ayam(マレーシア風カレー)レッスン、現地の親切な方のお家へ向かう
今回の旅の目的は、「世界一美味しい(はずの)マレーカレー」のレシピを修得すること。
楽しみ過ぎて周りの人に声をかけまくった結果、
「妹の、元上司の、友人の、妻様」
に、カレー修行をつけていただけることになった。
多分電車の席で隣に座っている人よりも遠い関係だと思う。紹介して、つながってくださった皆様、ありがとうございます。
「いざ、カレー修行!」と、お家へ向かう。のではなく、迎えに来てもらう。
既にホスピタリティが凄すぎる。
カレーレッスンには半日ちょっとお付き合いいただいたけれど、手作りのお菓子やコーヒーでのおもてなしに始まり、プロ級のカレーレシピの伝授、そしてお土産まで握らせていただき、もう感謝以外の言葉は何も見つからないほど良くしていただいた。
「今度は来た時は絶対泊まってってね、もっといろんなカレー教えてあげるし!」
と見送られ、「マレーシア、あったか過ぎるぜ。」なんて、ジーンとしながらインド人街へ送っていただく。なぜって、3杯カレーを食べて、デザートカレーまで食べたけど、ミールスも食べる予定だったから。
携帯電話を失い、その偉大さを感じる
16:00
気が付いたら携帯電話を持っていなかった。先生の夫様の車内では、確実に携帯電話を持っていたので、「申し訳ない、後で取りに行こう。」と、ガックリしながらも、ひとまずカレーを食べる。
携帯電話を失ったのでベンチマークしていたカレー屋がどれか分からなくなり、目に付いたお店に入ったけれど、食べ物さんごめんなさい。塩辛いだけだった。打ちのめされながら中央駅に向かう。
外国で停電体験
17:00
前日は提灯等が吊ってあり煌々と灯りが灯っていた中央駅。「旧正月が終わったら駅暗っ!節電し過ぎじゃろ、意識高けー」と思ったら、ただの停電だった。
緊急モードの地下鉄内では地底人のように人間が蠢いている。他人の携帯電話の明るさに励まされながらひたすら待つ。携帯電話が無いというのは、時計が無いということでもあった。90分待ったらしかった。
本物のスコールも体験
18:30
とりあえずホステルの最寄り駅まで来たものの、ホステルまでの帰り道がわからない。
それもこれも携帯電話が無いから地図もなく、いつでも見られるからと、なんていう名前のホステルに泊まっているかさえうろ覚えで、Grab Taxiとかいう便利な乗り物に乗って移動するから!
携帯電話って私の脳みそだったの
幸い周囲に宿泊中以外のホステルはあまり無いはずなので、アニメみたいなスコールに降られてずぶ濡れになりながらも、バックパックを持っている人を捕まえて「連れて帰って」と懇願する。
本物のスコールは凄まじかったけど、そんなことでも無ければしゃべることはなかったかと思われる若いイケメンと楽しくお喋りできたので、ちょっと得した気分になる。
他人様の携帯電話とアカウントで緊急メッセージを送信
20:00
カレー稽古をつけていただいた上に次の飯屋送ってもらい、尚且つ車に携帯電話を忘れるなんて信じられないほど迷惑極まりないのは重々承知ながら、なんとか先生の夫にメッセージを送るべく、ホステルのスタッフさんに携帯電話をアカウントごと借りて、日本にいる夫や妹たちに緊急メッセージを送りまくる。
「TASUKETE!! Imouto ni, jyousi ni renraku site tte tanonde! ane ga yuujin no kuruma ni keitai wasure masita!」
すごい他人事みたいに言うけど、文明の力がすごい。インスタグラムやXを使えば、自分の情報を全て失っても、簡単に家族とつながることができるなんて!
そして、アカウントごと気持ちよく携帯電話貸してくれるとか、マレーシアの人々やっぱりみんな親切すぎじゃない?
携帯電話は行方不明だった
21:00
ホステルのスタッフさんのinstagramを通じて日本から電話を受け取ると「携帯無いらしいよ」と言われる。旧正月の終わりを記念してすごい量の爆竹が高らかに鳴り響く。
ペトロナスツインタワーをバックに34階のルーフトップを広々と独り占めして眺める花火は最高だったけど、花火と一緒に私の希望も散り果てたと感じた。
明日飛行機に乗るための電子チケット、無いんですけど
リトルインディアの路上に携帯電話を発見by「iPhoneを探す」
22:00
ホステルのフロントが閉まる時間が来てもスタッフさんは帰宅せず、「一緒に探しに行ってあげようか?とりあえず話まとまるまで携帯使って良いけんね」と、無限残業モードに突入。ありがた過ぎて涙がちょちょぎれる😭
夫が「iPhoneを探す」を使い、リトルインディアの路上に携帯電話を発見。
関係者全員に大迷惑をかけながら、国をまたぐ大伝言ゲームをしてもらい、先生一家が総出で携帯電話を探しに来て下さるということで話がまとまる。
ホステルのスタッフさんは結局24:00までおしゃべりに付き合ってくれた、親切過ぎて泣ける。「趣味食べることと東アジアの映画鑑賞」と言っていたので、今日作ったハラルのカレーとロティジャラをお礼にお渡しする。
リトルインディアで10円恵まれる
25:00
先生一家に迎えに来てもらい、リトルインディアに到着。
路上でGと共に這いつくばったり、ゴミ箱を覗いたりしながら、携帯電話を探す。多分乞食と間違われて10円ぐらいを恵まれる。ありがとう。
行方不明のままに捜索終了、おにぎりを食べに行く
26:30
暗闇の中これ以上の捜索は無意味、明日再捜索をしよう。
ということで、とりあえずブキビンタンに向かい、真夜中にサンバルが乗ったおにぎり「Nasi Lemak(ナシルマッ)」を3個食べる。
チキンルンダン(煮込み)、イカのカレー、フライドチキン、などなど、がつがつおかずも食べる。
「やけくそじゃこら、飛行機乗れねーからうまいぜ!(←自分しか悪くない)」
気が狂いそうなほど甘いネスカフェが脳に沁みた。
ちゃっかり先生の家に転がり込む
27:30
「今度は来た時は絶対泊まってってね」と夕方送り出され、その日のうちに泊まりに行く。
ホワイトコーヒーをご馳走になって、長男くんの部屋を占領させてもらう。
もう先生一家には一生足を向けて寝ることはできない。
クアラ・ルンプル2日目
携帯紛失騒動で全ての関係者に大迷惑をかけたクアラ・ルンプル2日目。
関係者全員に大伝言ゲームをさせ、現地の人々には携帯電話を深夜まで一緒に探させ……。
「優しさに触れた」とか「出会いに感謝」とかそう言う次元はとっくに通り越えているし、かき捨てる旅の恥にも限度があるわけで。こんなユースみたいな旅をしている、自称若者の他称はもちろんBBAなわけで。
本当に全ての人に申し訳なく、反省しています。本当に反省しています。
心配し、慰め、助けてくれた全ての人に感謝します。
恥の多い旅の記録を晒しながら、ふと、昔「あなた自然に人の家に転がり込んで住むよね。」と言われたことを思い出し、妙にしっくり来ている自分も居りつつ。いや、反省してます。本当に。
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