秋と言えば恵みの秋。
日本国内でもおくんちやら酒祭りやら、豊穣を祝って全国津々浦々でお祭りが行われる時期だけど、それは周辺諸国でも同じ。
インドでは、10月末から11月の始め頃にかけて「Diwali(ディワリ)」という、日本でいうところのお正月のような(インド人談)お祭りが行われている。
日本でインドのお祭りと言えば、カラフルな春祭り「Holi(ホーリー)」の方が有名だけど、1年で1番大きいお祭りはディワリだそう。
探してみると、やっぱり日本中でインド人がディワリをやっているっぽかったので、ちょっと茨木まで行ってみた。
インド正月「Diwali(ディワリ)」は光のお祭り!
光が闇に勝ったこと祝う、金運UPのお祭り「Diwali(ディワリ)」
古代のインド叙事詩「ラーマーヤナ」で記されるラーマ王子の物語「ディワリ」。
継母のたくらみで妻のシータや弟と一緒にジャングル送りにされた王子は、魔王を倒し14年振り(!)に祖国へ帰還する。その凱旋を祝う「光の列(ディーパ=光+アワーリ=列)」を略したものが「ディワリ」、正義が悪に勝ったこと、光が闇に勝ったことを祝うインドで1番盛大なお祭りだ。
インドではディワリをお祝いするために大掃除をしたり、様々なものを新調したり、家中をデコレーションしたり、そのためのディワリボーナスがあったり、5日間ほどかけて大きくお祝いするんだとか。
この時期に家具や服を新調すると縁起が良いとのことで、お祀りされるのはお金の神様「ラクシュミー」。電気をつけっぱなしにして家の扉を開いておくとラクシュミーが金運を運んできてくれるという言い伝えもあり、ディワリの間は電気をつけっぱなしにして過ごしたりするんだって。
シュリ・ラム・マンディール(Shri Ram Mandir Bando)へ!
誰が参加しても良いとのことだったので、東京からディワリバスを出してくれている茨木県坂東市のインド寺、「Shri Ram Mandir Bando(シュリ・ラム・マンディール)」へ行ってみた。
予約はお寺HPから。
前日に「明日〇時までに駅に来てなかったら、おいて行くからね!」ときちんとリマインドがあった。
その割に何出口かとか、駅のどこに行けばいいのかとか詳細は全然教えてくれなかった。
ちょっとそわそわしながら集合時刻5分前に駅に行くと、明らかにお祝いごとがありそうな衣装のインド人の方々が歩いていたので、確かに詳細は聞いていなくても行けば分かった。
(そして、結局遅れた人を待って25分遅れで出発したwww)
めっちゃ大型バスがチャーターしてあり想像以上に段取りがきちんとされていて驚くwww
補助シートまで開放して、バスの中は満員御礼!
遠足みたいにお寺の方がが引率してくれるのだが、「坂東までは遠いから。時間がかかるからね。子どもは歌を歌いましょう!さぁ、誰から歌うかな?全員歌うんだよ。」と、突然アカペラで子どもたちは半ば強引に(?)歌を歌わされ(?)始めた。
大学生でも子ども扱いで、「子どもは歌を歌うんだよ、全員だよ!」とマイクを渡され、結構大きい子(?)も歌を歌っていた。
私にはマイクが回って来なかったので、36歳で良かったと思った。
バスに乗ってすぐも、1時間後も、お寺が見えてからも「多分、あと1時間ぐらいでお寺に着くでしょう」と繰り返すガイドさん、嫌いじゃないwww
そうこうしているうちに2時間かからないぐらいでお寺に到着。
栃木方面など方々から大型バスが来ており、「あ、ここはインドだったかも」と思わせるインド人だらけさだった。
Shri Ram Mandir Bando(シュリ・ラム・マンディール)でディワリを祝おう!
茨木の白菜畑の中に突如出現するインド、「Shri Ram Mandir Bando(シュリ・ラム・マンディール)」。会場もお寺も、もはやここが日本だと感じる余地は残されていなかった。
特設ステージが用意された、ディワリ会場に到着
サリーに着替えて会場に入るとさっきのガイドさんがステージで司会をしていた。
バスの中では、「上を向いて歩こう」の前向きさと精神性を褒めちぎったあとでめちゃくちゃエモい歌唱を披露してくれたけど、司会もエモかった。
子どもたちや女性による伝統舞踊や男性グループの音楽、日本からも何かフュージョンっぽいダンスグループがお呼ばれしているようで、屋外ステージはけっこう充実している。
女性たちはとくにカラフルでゴージャスなとっておきのサリーを着ていて、すごく綺麗だった!
茨木のヒンドゥー寺院にお参り
平屋建てのお堂に入ると、中がまた想像以上にインド!
たくさんの神様たちが華やかな衣装とお花で彩られていて、みんな思い思いにお参りしたりお祈りしたりしながら寛いでいる。
お寺の裏手に回ると日没後にライトアップをするための、キャンドルが乗った小舟がたくさん用意されていた。
何かはわからないけど、可愛かったので1枚。
インドでは神様の乗り物おされている牛の像には、ミルクっぽいものが備えられており、子どもたちが膝をついてしっかりお祈りしていた。
これはきっと、ラーマ王子と一緒に魔王を倒したというハヌマーンというお猿さんじゃないかと思う。違ったらごめんなさい。
やっぱりカレー♡北インド三昧
早起きして空腹がピークに達し、全体での振る舞いの時間まで待てず、お寺の敷地内で販売されていたカレーを購入。
結局食べるのがメインwww
北インドの屋台スナック パニプリ&パプリチャット
小さなパンの器の中にスープを入れていただく、ピリッと辛いパニプリと、たっぷりギーで揚げ焼きされたお芋に甘辛のカレーソースをかけていただくパプリチャットのお店。
列に並んでいたお姉さんが「どっちも北インドの料理で、パニプリはちょっと辛いよ」と、色々説明してくれる。迷っていると、「試食あげなよ」とお姉さんが売っている人に促してくれ、パニプリの試食をいただく。スープが冷たくてびっくりした。
パプリチャット
温かいものが食べたかったので、パプリチャットをいただく。甘酸っぱいタマリンドのチャツネや北インドらしくこっくり推した味わいのガルバンゾーのカレーソースがギーをたっぷり吸ったじゃがいもと濃厚に混ざり合い、旨すぎて涙が出そう!!
そして500円と書いてあったので1000円渡すと100円しか返ってこなかった。
「400円足りてないよ!」
「パニプリ食べたじゃん」
「パニプリ10個で500円じゃん、私パニプリ1個しか食べて無いのに、なんで400円なの?返して!!」
「ちぇっ」(400円返してくれる)
涙出るほどめっちゃインド。
インドの屋台スナック・プーリやらサモサやら
まずは、お買い物上手の友人が、「全部1個づつ」とオーダーしてきたのがこちら。
豆カレー、プーリ2枚、ロティ2枚、チキンティッカ的なもの6個ぐらい、サモサ2個、ワダ2個。
1000円。え?逆詐欺?www
次、私が「1個いくら?」と聞きながらオーダーした食べ物、サモサ2個(500円)、カレーパン1個(500円)ワダ2個(500円)。
サモサ、ワダ、カレーパン各1個の右側だけで合計2500円、なんでやねん!合計金額違うしな!!
「いや、高っ!!友だちとおんなじやつください」
やってきたのが、豆カレー、生焼けのプーリ2枚、サモサ1個、カレーパン1個、ワダ1個
「え~とぉ、1800ぅ~いくらかな~」
「いや、友だちとおんなじやつ1000円って言ったよね?はい、1000円」
「いやいやいや!」
無視「プーリちゃんと揚げてないよね?膨らんでないよね」
「1000円でよろし、もう、去って!!後ろ、並んでるから!!」
ひどいwww!!涙出るほどめっちゃインド!!!
食パンに豆カレーが挟んで揚げてあるものとミントチャツネ、まぁまぁ普通。
豆カレーと生焼けプーリ。
プーリ感は無かったけどナンとバッラの中間っていうか、新食感っていうか、生プーリwww
だって揚げ時間友だちの時と比べて1/3以下で、大量投入し過ぎて明らかに温度下がってたしな!!
そして、当日のメインイベントとなっていた植樹、いつ始まるんだろう?と思っていたら、白菜inもみの木スタイルで既に植えられていた後だった。
いや、もみの木同士の距離近くない??将来的にふもとの白菜はどうなってしまうの!?
シュリ・ラム・マンディール・坂東(Shri Ram Mandir Bando)
住所:〒306-0505 茨城県坂東市菅谷54−2
電話番号:+81 028-0236-036
メール:info@shrirammandirjapan.com
強くなれ……!そこは完全にインド、Shri Ram Mandir Bando
インドに行くからにはそれなりの心構えが必要www
完全にインドと化していた茨城県坂東市のShri Ram Mandir Bando。
カレーのクオリティも完全にインドなので、本格的なカレーを食べたい人はぜひ1度足を運んでみると良いだろう。お寺のHPのEventをチェックすれば、月1ぐらいの割合で割と何かしらのイベントをやっている。私は来年満月の祭に行きたいと思う。
その際、良い意味でも悪い意味でも、そこが日本だということは一切忘れて、頭をインドモードに切り替えてから訪問することを強くお勧めしておく。
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