ハンガリーの首都ブダペスト。
一度訪れるまでは、あの美輪明宏さんもカバーした「暗い日曜日」(「聞いたら死ぬ」とか、「自殺の聖歌」などと言われている。)を連想するからか、影ある美女みたいなイメージだったけど、何回か行くうちに気づいた。
いや、絶対みんなパリピじゃね?
ナイトスポットが充実、パリピいっぱいブダペスト
旅行中の楽しみは、昼と夜2回出かけること。
同じ街でも雰囲気が全く違って2度楽しめる。
大人時間。生演奏をリクエスト【しっぽり大人編】
ディナーの時、ちょっとしたレストランや音楽カフェに行くと、ヴァイオリン弾きやピアノ弾きの方が居て、チップで好きな曲を弾いてもらえるというお店がけっこうある。
流行ったものなら割と何でもいけるらしい。
とりあえず「ハンガリーの伝統音楽をお願いします、できればアップテンポのやつ!」とリクエストしてみると、ジプシー音楽のようなヴァイオリンがぎゅるんぎゅるんする演奏が始まりテンション爆上がり!
これよおぉぉお!ここまで来たからには、こういうのが聴きたかったのよおぉぉお!!!
他のお客さんたちは知っている曲なのか、踊り出す。最高に良い雰囲気!
ちなみに日本人です、と言うと「さくら」とKiroroの「未来へ」を弾いてくれた。
Kiroroは外国で流行ったの?
私はKiroroを聞くと、組体操で土台にされて膝に石が食い込んだことを思い出してしまうんだけど……(遠い目)
世界観wwバーもクラブもアグレッシブ【テンションMAXユース編】
Instant-Fogas Complex
毎日朝まで営業中の「Instant-Fogas Complex(インスタント-フォガス コンプレックス)」。
1200平米、7つのフロアに18箇所のバースペース、クルーだけでも5000人!
しかも、エントランスフリー!!!
7つもフロアを持つパーティーに貪欲な彼らのチョイスで、自分の好みの音楽を必ず見つけることができる巨大なクラブにはいつでも人だかり。
昔、イタリア人・モロッコ人・アメリカ人などなどの多国籍な人々とホステルが一緒になって、誰かが行こうと言い出したのもこちらだったし、きっと界隈では有名なのでは?
地元民も観光客も利用していて、飾り付けも廃墟バーのもっと派手な感じでジャンクな部屋とか、ザ・クラブって感じのおしゃっぽい部屋など、幅広い。
1番お気に入りポイントは毎週行われているメタルイベント!
国外バンドも続々とライブにやってくるので、運が良ければ最高の1晩を楽しめる🤘
充実のイベント情報は下記よりチェック、ブダペストで踊り狂いたい時はここで決まり!
Neverland
精神病院などからのリアル脱出ゲームを楽しめる「Neverland(ネバーランド)」(食人鬼はでない😂ww)も話題。
脱出ゲームはマストではないので、変わった建物でいっぱい飲むだけでも楽しいに違いない。
例に漏れずこちらも廃墟(廃病院?)感はすごいっぽいので、本格的な脱出気分が味わえそう!
ヨーロッパ最大級の夏フェス「Sziget(シゲット)」【とりあえずみんな踊ろうぜ編】
フランス人の5人に1人は行くと噂の、ヨーロッパ最大級の夏フェス「シゲット〜自由の島」が開催されているのも、ここブダペスト。
2日や3日ではなく、前夜祭・後夜祭を含めると夢の1週間開催!朝から晩まで踊り続けることができる。
シゲットはハンガリー語で「島」。
ブダとペストの間を流れるドナウ川の中にあるマルギット島で開催されるので、大都会の真ん中開催なのに川や森など、広がる自然を存分に楽しめる不思議な夏フェス。
アクセス抜群なので、海外フェス初心者にはぜひともおすすめしたい。
ちなみに2024年のヘッドライナーはリアム・ギャラガー、マーティン・ガリックス、ホールジー、スキリレックス、カイリー、フレッド アゲイン、サム・スミス……。まだヘッドライナーを言い終わっていない。
MØ、観たいなぁ
フェス内はイベントも盛りだくさんで、大人気&写真映え抜群のホーリーや泡パ、メヘンディ、ロデオ、屋台、一生遊べる!
中でもイチオシはローカルバンドコーナー!いつ通りかかっても得体の知れない音楽が聴けるので、これを見逃したら人生の損失!!
みんな行ってる廃墟バーSzimpla kert(シンプラケルト)
廃墟バーの老舗、シンプラケルト。
2階建ての巨大な1軒のお店に見えるけれど、実は屋台村。ビールも、ワインもピザもある、もちろんポテトも。
廃墟バーの始まりは2001年頃。
お金が無い若者たちが安い酒場を求めて彷徨った結果、屋外スペースや廃墟の屋台で格安ビールが売られ始めた。
あちこちにたくさんの廃墟バーがあったけれど、シンプラケルトが7区のユダヤ人街に落ち着いたのは2004年のこと。
2009年に訪れた時は、まだ少しアングラな雰囲気が漂っていた廃墟バー。今はもっぱら観光地と言う感じで、賑やか&みんな和気藹々としていて楽しそうなので、とってもと入りやすい感じ😊
キラキラギラギラ、程よく毎日お祭り中
入った瞬間に、たくさんのミラーボールとカラフルな照明に目を奪われる。
通路の左右には、老いも若きもたくさんの人が座り、居心地良く自分たちのスペースを楽しんでいる様子。
真っ直ぐ進んで左手にある、最初に出てきたバーでビールを購入。
ビールを飲みながら混み合うバーの中を散策していると、音楽が大きくイケイケの若者が多いエリアや、カップルがいちゃこらしているエリアなど、なんとなく部屋やエリアで雰囲気が分かれている。
とりあえず2階の会話できるぐらい静かなお部屋に陣取るが、スクラップの中に居るような独特な内装、見れば見るほど飽きない。
なんだかちょっと、カズオイシグロの『クララとお日さま』みたいな気分。
(お友達ロボットクララが主人公の成長を経てスクラップになりゴミ処理場で思い出に浸るシーン、泣ける。)
落書きいっぱいなのも、ジャンクな雰囲気。
みんな地元の人と言うよりは観光客のようで、隣で飲んでいたウィーンから来たという女の子2人組みとお喋り。
そして大好きなイモをもらうww
「私らももらったんよー、でも多すぎる!」
と言って、彼女らはまだ2人分はありそうな揚げ物セットをくれた。
ちょっと面食らったけどフードロスは食べ物に失礼だし、こういう方法もあるのね。と驚きを肴にとっても美味しくいただく。
我々もお腹がいっぱいで食べきれなかったので、フライドポテトの来歴を披露しつつ、そのあと喋った別の人にあげてみた。
さすがに彼女は捨てたかもしれない。
シンプルにお散歩も大アリ
春夏は気候が良く、秋冬はイルミネーションがきれい。そぞろ歩きも楽しく、みんな楽しそうにそれぞれの夜を過ごせるブダペスト。
ジャンクなおもしろクラブはまだまだあるあるので、ブダペストパーティー巡りをするのも一興に違いない。
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